ルタオ~小樽を代表する銘菓店
町を流れる運河を中心にノスタルジックな街並みが美しい小樽。
寿司、天狗山ロープウェイ、北一硝子など名所も多く人気の観光地となっています。
そんな小樽で生まれたお菓子屋さん、ルタオには銘菓が勢ぞろいしています。
★レトロでお洒落な街並み
「小樽」と聞くと最初に頭に思い浮かぶのはやはり運河。
小樽を象徴する風景ですよね。
大正12年に完成した運河は、北海道開拓の時代に北海道の海の玄関口であった小樽港で取り扱う荷量が増えたことから、船で直接倉庫まで荷物を運べるようにするために作られた水路です。
戦後、その役目を終えた後は観光地として整備され、小樽の人気スポットとなっています。
夜になると運河沿いにあるガス灯が灯り、石造りの倉庫がライトアップ。
さらに幻想的な雰囲気へと表情を変えます。
町のあちらこちらには明治期以降の歴史を物語る建物が今も残っており、そのノスタルジックなロケーションが観光客に人気です。
また、小樽は2014年~2015年にかけて放送されたNHK連続テレビ小説「マッサン」の舞台となった余市に隣接しており、マッサンやリタが訪れた場所もたくさん残っています。
その影響もあって2014年の観光客数は前年度に比べ34万人も増加するなど、北海道の顔とも言える観光地に進化を遂げています。
★小樽を愛する地元のお店
小樽の観光地の中心にある、メルヘン交差点に建つ大きな塔がルタオ本店の目印です。
この店名は「親愛なる小樽の塔」という意味のフランス語「Le Tour Amitiē Otaru」の頭文字に、小樽という地名への愛着を込めてアレンジを加え「Le TAO(ルタオ)」と名付けられました。
小樽の人たちに愛され、親しまれ、そしていつか小樽のシンボルとして人々に語られるようなお店に育てていくという誓いも込められていると言います。
ルタオが掲げるテーマは2つ。
「ノスタルジック・モダン」=馴染みの深いスタンダードなスイーツにも斬新な発想でとびきりの美味しさを追求する、美味しいものを求め続けるという姿勢。
そして「ノーザンスイーツマナー」=北の国に生きる人々のお菓子を楽しむ流儀を届ける、北海道のお菓子と言えばルタオと言ってもらえるような北海道スイーツの代表になるという決意です。
1998年創業のまだ新しいお店ですが、その実力はすでに認められています。
ルタオを代表するお菓子となっている「ドゥーブルフロマージュ」というチーズケーキは、2014年に見事「ベストお取り寄せ大賞 スイーツ部門金賞」に輝きました。
そして、その「ドゥーブルフロマージュ」に並んで好評を博しているのが、様々な顔ぶれが並ぶチョコレートです。
★表情豊かなチョコレートたち
・ロイヤルモンターニュ
チョコレートの中でも特に人気。
滑らかにとろけるチョコレートと上品に香るダージリンが魅力です。
ロイヤルモンターニュ(王家の山)の由来となったピラミッドの形は、見た目の美しさのほかにロイヤルモンターニュだけが持つ口どけの秘密でもあります。
ルタオが理想とするシルクのような口どけを探し求めた末に辿り着いたのがこのピラミッド型でした。
溶けた後も口に残るダージリンの香りに惚れ惚れ。9年の歳月をかけて完成した俊作です。
・サンサシオン
包丁を入れた瞬間に分かるチョコレートの重厚感。
まるで生チョコを食べているかのようなしっとりとした濃厚なチョコレートを堪能できます。
濃厚だけどしつこくないのがさすがルタオと言ったところです。3種類のチョコレートを低温でじっくり蒸し焼きにした、ルタオ渾身のケーキ。チョコレート好きにはたまりません。
・ナイアガラ ショコラブラン フレ
コロンとしたフォルムが可愛らしいすっととろける生タイプのレアチョコレートです。
ホワイトチョコレートと、北海道産の希少な葡萄を使用したナイアガラワインがベストマッチ。
一度口にすれば瑞々しいフルーティーな香りの虜になります。
・プチショコラ
アマンドココア
ローストされたアーモンドがまるごと一粒入っています。
周りにはスイートチョコレート、そしてココアパウダー。
カリッとしたアーモンドはとても香ばしく、甘さを抑えたビターなコーティングとのバランスが絶妙な大人な味わいです。
マカダミアコーヒー
濃厚なマカダミアとほろ苦いコーヒーチョコレートという新しい組み合わせが人気です。
仕上げにふられた柔らかい甘みのキャラメルパウダーがまろやかさもプラスして、上品な味にまとまっています。
ストロベリー
ホワイトチョコレートの中にフリーズドライされたイチゴが、まるまる一粒。
サクふわの軽い食感です。
周りにはキュっと甘酸っぱいイチゴパウダーがふられていて、ホワイトチョコレートの甘さに良いアクセントを加えています。
ダブルのイチゴでスウィーティーな味わいが楽しめます。
・グラまあある
ザクっと軽やかなグラまあある。
その食感の正体はフィアンティーヌとグラノーラです。
ホロっと優しいクレープの薄焼きを砕いたフィアンティーヌをふんだんに使い、そこにオーツ麦を原料とするグラノーラを合わせたことで生まれたこの食感がグラまああるの特徴です。
ナッティーナッティー
スイートチョコレートとヘーゼルナッツペーストを混ぜ込んだ香ばしい味わいです。スライスしたヘーゼルナッツが加わったことでよりザクっとした食感がアップ。濃厚なヘーゼルナッツの香りにうっとりです。
ベリーベリー
ホワイトチョコレートとラズベリーのフリーズドライフレークがミックスされた可愛らしいピンク色。ミルクが際立つホワイトチョコレートに、ラズベリーの甘酸っぱさですっきりとしたちょうどいい甘さだから、ついつい手が伸びてしまいます。
どれも実力派揃いのレベルの高いお菓子が並ぶルタオはオンラインショップもあり、こちらでも多くの人が買い求めています。北海道を代表する観光地となった小樽でお菓子作りを続けるルタオもまた、北海道を代表するお菓子屋さんとなりました。