花より団子?!桜のまちのお菓子屋さんスイートますや

新ひだか町静内の「二十間道路桜並木」は日本有数の桜の名所です。
雄大な日高山脈を望む全長7㎞の直線道路沿いに、およそ3000本もの桜が咲き誇る姿は雅な美しさ。
日本の道100選・さくら名所100選・北海道遺産にも選ばれ、毎年約10万人の観光客で賑わいます。
ここ、静内にある老舗菓子店「スイートますや」は丁寧に手作りされた繊細で鮮やかなケーキや和スイーツが大好評。
バレンタイン時期限定のケーキなど期間限定スイーツは要チェックです。

★毎年恒例の「しずない桜まつり」

道の幅が二十間(約36m)であることからその名がつけられたとされる「二十間道路」は、かつて静内にあった宮内省の御料牧場を視察する皇族の行啓道路として整備されました。
春になると、近隣の山々から移植されたエゾヤマザクラ、カスミザクラ、ミヤマザクラなど約3000本が一斉に花を咲かせます。
北海道に桜の季節が訪れるのはゴールデンウイーク頃。
「二十間道路桜並木」は5月上旬~中旬にかけて見頃を迎え、それに合わせて50年以上続く「しずない桜まつり」が開催されます。
例年多くの観光名所が訪れる祭り期間中は、JR静内駅から会場への臨時バスが運行、また臨時駐車場、レンタサイクルが準備され、イベント広場では新ひだか町のお土産を販売する出店も登場し、賑わいを見せます。
「二十間道路」の両脇には種馬場があり、正面にそびえ立つ日高山脈に向かってまっすぐに伸びる道路と満開の桜の眺めは北海道ならではの雄大さです。
「二十間道路桜並木」の終点にあるのは、優美な御殿造りの「竜雲閣」。
明治時代に御料牧場の貴賓舎として建設され、皇族を始め多くの名士高官が滞在しました。
当時の貴重な屏風、掛け軸、揮毫額や皇族の方々が使用した家具、馬具などの国宝級の品が所蔵されており、天皇皇后両陛下も訪問されています。
「しずない桜まつり」の期間中に限り、一般公開され、貴重な建物を一目見ようと人々が訪れます。

★どれを買おうか迷っちゃう!

北海道は素材の宝庫。
お菓子作りに最適な素材が手に入ります。
「スイートますや」で使用している卵は、地元新ひだか町にある鈴木養鶏場から毎日届く生みたての卵。ふっくらとハリのある新鮮な卵です。
牛乳は日高山脈の秀峰、ほろしり岳の麓で育ったホルスタインから搾ったホロシリ牛乳。
新鮮だからこそできる低温殺菌で、栄養も風味も損ねないまろやかな口当たりです。
「スイートますや」には心惹かれるお菓子がたくさん。
昭和ノスタルジーなバタークリームケーキは、懐かしい昔の味をそのまま再現しています。

りんごのシブースト

毎年1月中旬~末までのたった2週間しか販売しない冬季限定スイーツ。
シブーストはカスタードクリームとメレンゲのふんわりとしたクリームに、焦がしたカラメルの組み合わせが特徴のお菓子。
「スイートますや」のりんごシブーストはバニラビーンズたっぷりのカスタードクリームに、メレンゲの代わりにゼラチンを合わせてなめらかさもプラス。
本格的なフランス菓子が「スイートますや」らしく親しみやすい優しい味わいになりました。
りんごの甘酸っぱさをフランソースの甘さが優しく包み、ほろ苦いキャラメリゼとのバランスが絶妙。
なめらかなカスタードクリームとサクッとしたタルトとの相性は抜群です。
ネットでも扱うお店が少ないのでなかなか手に入らなので、ゲット出来たらラッキーですよ。

ハートショコラ

1月中頃~3月中頃までのバレンタイン時期だけしか販売されない期間限定ケーキ。
ガーナ産のスイートチョコレートをたっぷり練りこみ厚めに焼いた、ビターで大人なハート形のガトーショコラです。
その上にはキュートな大ぶりのバラが。
生クリームの花びら型を一枚一枚搾ったパティシエ特製のバラアートは、パールのように輝くアラザンがちりばめられています。
バレンタインにぴったりのハートショコラは、専用のボックスとメッセージカード付きなので、思いを伝えたい彼にそのまま渡せちゃいます。
また、チョコプレートは他にも、「ホワイトデー」「バースデー」「For You」に変更可能。バレンタイン以外のプレゼントにも使えますよ。

フラワーショコラ

ベルギー産のチョコレートと北海道産の純生クリームを使用した、まろやかなチョコ生クリームたっぷりのふんわり柔らかいケーキです。
子どもからお年寄りまで食べられるように甘さは控えめに。
ココア生地のスポンジに、花をイメージして搾ったチョコ生クリームとナッツとクルミをトッピング。
濃厚ながらもソフトな甘さで飽きのこない味は、店長イチオシです。

バタークリームケーキ

卵と牛乳たっぷりのスポンジに、特製バタークリームをコーティングした昔懐かしい風味と、ロマンチックなデザインが印象的なケーキです。
子どもの頃に食べたあの味…!と喜ぶお客さんも多数。
北海道産の雪印バターのみ使用し、口の中で溶けていく優しいバタークリームに仕上がっています。
スポンジにはバタークリームとアプリコットジャムをサンド。
コクのあるバタークリームを堪能したい方は完全解凍後、常温に60分~90分ほど置いてから食べるとベストです。
可憐な淡いピンク色のバラは天然色素の紅麹を、リーフはクチナシを使用しているので安心して食べられます。
バラはオプションで3輪に増やすこともできますよ。

バタクリロール

ムースのようなエア感のある新感覚のバタークリームを使用したバタークリームロールケーキ。
しっかりバターが感じられるのに、クリームの軽さとスーッと解ける口どけは今までにない新鮮さです。
昭和のバタークリームケーキの定番、真っ赤なドレンチェリーでノスタルジックな雰囲気に。
ロールの真ん中には甘酸っぱい杏ジャムも入っています。
今では希少な存在となってしまったバタークリームケーキ。
重くてくちどけが悪いというイメージを持たれがちですが、それはバターの代用にマーガリンとショートニングを使用したものが主流だったためでした。
そんなイメージを払拭すべく「スイートますや」の平成生まれのパティシエが試作に試作を重ねて完成したのがこの“平成のバタークリームケーキ”です。
マーガリン、ショートニング等植物油脂を一切使用せず、良質なバターだけで作っているから口どけが良く重さもありません。
バタークリームケーキにマイナスなイメージがある人もきっと概念が変わるはずです。

たまごチョコロール

数々のメディアで紹介されているロールケーキです。
札幌市の地下街・オーロラタウンにある北海道セレクトショップ「きたキッチン」に出品した際には、昼過ぎには完売してしまいました。
静内産の採れたて卵をふんだんに使用した厚めのふんわりスポンジとコクのある北海道産の純生クリームは相性抜群。
周りは「スイートますや」特製のチョコレートでコーティングされています。
ふんわりしたたまご生地とパリっと硬めのスイートチョコレートの異なる2つの食感とレトロな味わいが楽しめます。
デザート博覧会(ナムコデザートオブザイヤー2005)ではロールケーキ部門で全国第4位を獲得!
テレビ朝日「お願い!ランキング」では美食アカデミー北海道スイーツ編で堂々の第1位に輝きました。

テレビや雑誌などで紹介される機会も多い「スイートますや」には、天皇陛下献上菓子である「ライディングしずない」、静内が舞台となった映画「北の零年」をモチーフとした「北の零年」などなど、他にも魅力的なお菓子が盛りだくさん。
鮮やかで可愛らしいお菓子たちが待っていますよ。