砂川スイートロード~お菓子通りへようこそ~(上)

北海道空知地方の砂川市を走る国道12号線沿いは、ケーキ、和菓子、パン、冷菓類などのお菓子屋さんやカフェがずらりと立ち並んでいます。
「砂川スイートロード」と名付けられたこの場所は、甘いもの好きは要チェックの観光スポットです。

★砂川スイートロードってナニ?

札幌と旭川のほぼ中間に位置する砂川市は日本一の直線道路である国道12号線が走っており、その周辺にはホッと落ち着ける老舗の喫茶店から、お菓子と共に雑貨が並ぶお洒落なカフェ、外観が目を引くお店などなど、それぞれの魅力が詰まったお店が顔を揃えています。
かつて炭鉱で栄えた空知。
交通の要所だった砂川駅は、炭鉱や工場で働く人々が集まる場所であり、100年を超える歴史を持つ商店街も賑わいを見せていました。
肉体労働で汗を流す人たちにとってお菓子は疲れを癒す存在。
また、家族や親戚へのお土産に喜ばれるとして、甘いお菓子は重宝がられました。
そのため競うように砂川のお菓子業界は発展していったのです。
お菓子は砂川の人々には欠かせない存在だったのですね。

「砂川スイートロード」が誕生したのは2003年度。
しかし、それまでの道のりは険しいものでした。
というのも、それぞれの菓子店は地域の労働者のために尽くしていたという気持ちから、税金でまかなわれるこの活動の主役になることに躊躇いがありました。
砂川市の魅力を発信するために協力してほしいと市が粘り強く説明し、ようやく各店の了承を取り付けることが出来ました。こうして、晴れて「砂川スイートロード」が誕生したのです。
また、市民からの「砂川スイートロード」に対する期待も大きいものでした。
実は、砂川の菓子店は独自の組合を作り、親子でケーキを作る講習会を開催するなどお菓子を通じた地域活動を30年も前から実施していました。
お菓子を通じて地域に貢献しよう、という取り組みは砂川で受け継がれる“心”なのです。

★“スイート”に込めた思い

「砂川スイートロード」の“スイート”には甘いという意味の他にも美しい、うれしい、心地よい、という意味があります。
市内の公園やショップ、スポーツなども人々を癒す存在である砂川ならではの“スイート”という心を込めて名付けられました。

★どれも魅力的!「砂川スイートロード」の全16店舗

「砂川スイートロード」にあるお店は、国道12号線沿いに並ぶ11店舗、そしてその周辺の5店舗の計16店舗。
その中には北海道の代表的な菓子店として知られる「北菓楼」の本店もあります。

北菓楼といえば北海道開拓おかき、バウムクーヘン妖精の森、はまなすの恋などが有名です。
北菓楼は夕張メロンゼリーで有名な「HORI」の子会社で、HORIの本社も砂川市内にあります。
また、北菓楼の「ろーるすロール」というロールケーキはここ砂川本店と砂川パーキングエリア「ハイウェイオアシス」でしか買えないレア商品。
店内には喫茶店もあり、軽食とスイーツが楽しめます。
注目したいのはお得なケーキセット。
店内で販売しているケーキの中から好きなものを1個、そこにシフォンケーキ、ソフトクリームがセットになった大満足のセットなんです。
そのお値段なんとドリンク付きで617円(税込)というから驚き!観光客だけでなく地元の人の憩いの場としても人気があります。