札幌ラーメンは味噌だけじゃない! えびそば一幻
ラーメンの街、札幌。
数多くのラーメン店が軒を連ねる中、エビの味をとことん追求したお店として有名なのが「えびそば一幻」です。
“エビラーメン”という新ジャンルを確立させた、行列の絶えないお店です。
★スタートはラーメン横丁
戦後誕生した「札幌ラーメン横丁」から札幌中へと広がっていったラーメン文化。
「元祖さっぽろラーメン横丁」と「さっぽろ名所新ラーメン横丁」の2つからなる「札幌ラーメン横丁」は味噌ラーメン発祥の地でもあり、新旧様々なお店が並ぶ地元民や観光客などで賑わう札幌の観光名所となっています。
メディアで取り上げられる機会が多いせいか札幌ラーメンといえば味噌、というイメージが強いですが、
最近では進化系ラーメンが続々と誕生しています。
そのひとつである「エビラーメン」ブームの火付け役となったのがこのえびそば一幻です。
札幌ラーメン横丁から少し離れた地下鉄南北線「中島公園駅」から徒歩15分のところにあります。
深夜3時まで営業していますが、昼間は行列、飲んだ後に訪れてもお待ちがついているほどの人気。
ネットでの評判を聞きつけてやってくる人も大勢います。
★えびそば一幻のメニュー
味は「えびしお」「えびみそ」「えびしょうゆ」の3種類。
「えびしお」は海老と塩の北海道の海の味を詰め込んだ一品。
「えびみそ」はコクのある味噌味のスープが麺に絡みつきます。
「えびしょうゆ」は香ばしい醤油が海老の風味をより一層引き立てます。
さらに麺を細麺と極太麺の2種類から選べます。
のど越しが最高の細麺は、海老の風味と各味を楽しみたい人におススメ。
もちもちとした食感の極太麺はスープがよく絡みついて染み込むから、えびそば一幻ならではの味わいを楽しめますよ。
えびそば一幻こだわりのスープは一口飲んだ途端に、濃厚な海老の香りと旨味が押し寄せます。
甘エビの頭15㎏を寸胴でじっくり煮込んでいるから海老の旨味がギュッと詰まっています。
仕上げに独自製法で作った「えび油」と、スープ、背油を炒めることでより濃厚に。
このストレートなスープが「そのまま」、
そこに豚骨スープをブレンドしたのが「ほどほど」、
「ほどほど」よりさらに豚骨スープの割合が多くコク加わった「あじわい」で、
スープも自分の好みに合わせて選ぶことが出来ます。
そして、さらに海老の風味を際立たせているのが「えび粉」です。
仕上げにオンされたこのえび粉は、スープの出汁を取る時に使った海老の頭を焼いて粉末にしたもの。
このえび粉がさらに「海老感」を加えています。
トッピングは紅しょうが、海老の風味を練り込んでカリカリに揚げた天かす、
丸一日特製醤油に付け込んだとろっとろの黄身の味玉、
上質なバラ肉を特製醤油ダレに付け込んだチャーシュー、
そしてネギ。
特に天かすはえびそば一幻特有のトッピングとして人気です。
「ウチくる!?」で紹介された際には相川七瀬がスープを一口飲んだ瞬間に
「めっちゃうまい。こんなラーメン食べたことない」と目を見開き、
しょこたん(中川翔子)も
「一口飲んだだけで海老が10000匹飛び込んでくるみたい」と驚きの声を上げるほど、
海老が前面に押し出されたラーメンです。
★販売店舗も拡大中
2009年に創業したえびそば一幻は新店舗が相次いで誕生しています。
「新千歳空港店」は国内線ターミナルビル3F「北海道ラーメン道場」内、
2013年にオープンした「えびそば一幻新宿店」、
2015年にはなんと海外進出も果たし台湾に2店舗を構えています。
そして、2017年に新たにオープンしたのが「えびそば一幻八重洲地下街店」。
すでに北海道を飛び出して、全国で楽しまれているんですよ。
「SmaSTATION」、「食彩の王国」でも取り上げられたえびそば一幻。
歴史ある札幌ラーメンの魅力をさらに広げたエビラーメンの先駆者と言えるでしょう。