北海道産はとっても貴重! 花咲ガニ

濃厚な旨みを持つ花咲ガニはカニ好きの間ではお馴染のカニとなっています。
漁獲量が少なくとても貴重な上、出回る時期も限られているので、見つけたら即購入するべき海鮮です!

★名前の由来は?

北海道東部の太平洋に面した根室近海で獲れる花咲ガニ。
名前の由来は、北海道の花咲半島で多く獲れることからだそうです。
戦後「根室半島」と名前が変わってしまいましたが、半島の南側には「花咲港」があり、「花咲」という地名は今でも残っています。
また、「花咲」は“鼻先”の当て字で「岬(半島)」を意味しています。
茹でると花が咲いたようにパッと赤く色づくことから、という説もありますがこちらは後でついたようです。

★貴重な存在

ベーリング海からオホーツク海沿岸、サハリン、千島列島に分布している花咲ガニ。
昔は大量に水揚げされ港を賑わせていましたが、かつての乱獲の影響に加え200海里制度が導入され獲れる場所が狭まってしまったことで、漁獲量が急激に減ってしまいました。
今は多い時の10分の1程度。
ロシアからの輸入が大半を占めており、北海道産の花咲ガニは数少ないとても貴重なものとなっているのです。
現在は資源保護のために制限が設けられ、獲っていいのは甲長8㎝を超えたオスのみとされ、漁期も決められています。
花咲ガニの旬は夏。
漁期は釧路では3月15から7月31日まで根室では7月から9月です。
旬を迎えた根室では、毎年9月の第一土曜日と日曜日に花咲ガニを使った「かに祭り」が開催されるそうです。
毎年多くの観光客が、貴重な北海道産花咲ガニを味わおうと訪れているそうです。
花咲ガニはタラバガニの一種でカニという名前が付いていますが、実はヤドカリの仲間。
形はタラバガニ似ていますがやや小さめで、脚が短くて太く、身入りがいいのが特徴です。

★これぞキングの味

そのお味はというと、他のカニに比べても濃厚でジューシー!独特の甘みとやや癖のある味わいが特徴です。
身入りがいいので歯ごたえがよく、エビのようにプリップリ。
茹でて食べるのが一般的です。特に有名な食べ方が「鉄砲汁」。
北海道の郷土料理でもあり、ぶつ切りにした足を味噌汁に入れて食べる豪快な料理です。
カニの濃厚な味を特に堪能できる、地元では手番の食べ方です。
また、茹でたカニをそのまま頂けば、カニの旨味、甘みを存分に味わうことが出来ますよ。
お好みで醤油などをつけても◎。
カニ鍋や天ぷらにしても美味しく頂けること間違いなしです!
また、花咲ガニの内子、外子はさらに濃厚な味わいで珍味として知られています。
わさび醬油などをちょこっと付けて食べるのが通の味。
カニミソもとても美味しいですよ。
花咲ガニは鋭いトゲに覆われていて、殻もとても硬いので調理する際には軍手やキッチンバサミなどを使って安全に取り扱って下さい。
殻ごとかぶりつくとトゲで口を切ってしまうこともあるので必ず中身を出して食べて下さいね。
また、花咲ガニは油分が多く味が濃いので、大量に食べるのはちょっと不向き。生の場合は特にです。
とは言っても適量を楽しむ分には何も問題もありませんので、ご安心ください。

カニ好きの間では、カニの中で一番美味しいとも言われている、知る人ぞ知る北海道の名産品、花咲ガニ。輸入物ではなく北海道産を見つけたあなたはラッキーですよ。

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