取り寄せてでも食べたい!北海道の極上イクラ

宝石のようにキラキラと光り輝くイクラ。
食べた瞬間にプチっと弾け、中からジュワっと濃厚な旨みが溢れるのがたまらないですよね。シーズン半ばのイクラが一番の狙い目です!

★イクラは日本語じゃなかった!

ご存知のようにイクラは鮭の魚卵。
卵が卵巣膜という膜に包まれた状態、つまり筋子から膜を取り除いて卵を一粒ずつに分けたものを言います。
バラコとも呼ばれます。
日本でとてもメジャーなイクラですが、実は「魚卵」や「小さくて粒々したもの」という意味のロシア語なんです!
日本では鮭の魚卵=イクラと呼ばれますが、ロシア語でイクラはキャビアやタラコなどの全ての魚卵を指します。
昔、ロシア人が鮭の魚卵をイクラと呼んでいるのを聞いた日本人が、
筋子と区別をするために一粒ずつになったものをイクラと呼び始めたことが由来だと言われています。

★故郷の川に帰ってくる鮭

鮭は川で生まれ、その後海へと出ていきます。
そして数年後、成長した鮭はロシア周辺の北太平洋から南下し、生まれた川へと帰ってきて産卵します。
北海道では海に定置網を仕掛け、川へ帰る途中の鮭と獲っています。
「秋鮭」と呼ばれる鮭が産卵のために川へと帰ってくるのは9月~11月頃。
例年、早いところでは8月終わりに漁が解禁され、この時期は北海道のほぼ全域で水揚げされます。
それに合わせてイクラの旬も訪れます。
一年中手に入るイクラですが、旬は秋なのです。
ちなみに、これより早く5月~8月にかけて北海道へ戻ってきた鮭は、「時期を間違えてしまった」ことから「ときしらず」と呼ばれています。
解禁直後のイクラはまだ未熟で柔らかく小粒です。
イクラは産卵が近づくにつれて徐々に皮が硬くなっていき、程よく成熟すると粒も大きくなり皮も薄いので、プチっとした食感が楽しめる甘いイクラになります。
差はありますが10月ごろに多く流通しますので、ここが狙い目と言えるでしょう。
産卵間近になると、濃厚さは増していきますが皮は硬くなりプチプチ感が無くなっていきます。
食感は個人の好みですので、時期を見て買うと良いかと思います。
ただし、11月に入ると完全に成熟したイクラがほとんどになります。
硬くて食感はイマイチとなってしまいますのでおすすめできません。
遅くても10月下旬ごろまでが最も美味しく味わえるかと思います!
新鮮なイクラを見分けるには光り方に注目してください。
艶があり輝いているものは新鮮な証拠。
まるで宝石のような美しい艶めきがあります。
他にも、卵の形がはっきりしているかどうか、卵が潰れていないかをよく見て選ぶと良いですよ。

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★イクラを味わい尽くすには

イクラと言えばどうやって頂きますか?
ホカホカのご飯にイクラがたっぷりという贅沢の極み・イクラ丼。
軍艦巻きや手巻きずしなど酢飯と一緒に。
鮭も一緒に乗せて親子丼なんていうのも最高ですよね。
北海道には他にも新鮮な海の幸がたくさんあります。
好みのものを乗せて海鮮丼にすれば、北海道をまるごと味わい尽くせますね。
ワインとの相性に関してですが、魚卵とワインの相性は悪いと言われており、
一緒に食べると鉄イオンというものが発生し生臭さが生じてしまいます。
なるべく避けた方がよいでしょう。

その昔、原住民・アイヌの人たちも「カムイチェプ」=「神鮭」として重宝していた北海道の鮭。
そんな良質な鮭から獲れた新鮮なイクラは、言うまでもなく極上です!