よいとまけ 苫小牧が生んだハスカップ銘菓!

北海道ではメジャーなフルーツ、ハスカップ。皆さんはご存知ですか?

そのハスカップの艶やかなジャムが美しい「よいとまけ」は半世紀以上も愛され続けている三星の人気商品です。

・苫小牧への想いがお菓子に
三星の本社・工場は、勇払平野に広がる樽前山やウトナイ湖など自然も豊かな街、苫小牧にあります。

1898年に創業した三星。
初代社長は苫小牧への気持ちを込めたお菓子を作ろうと考えました。
そこで選んだのが子どもの頃から親しんだハスカップ。
勇払平野にだけ自生するハスカップは黒紫色の小さな果実です。
酸味が強くて水分が多いためお菓子に使うには難しいフルーツでしたが、
何度も手を加えて出来上がったのが、このよいとまけに使われているハスカップジャムです。
一粒一粒手作業で収穫されたハスカップを、じっくりと煮詰めて作られました。

ロールカステラの内側・表面に贅沢に塗られていて、食べた瞬間に甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。
表面のジャムにはグラニュー糖がまぶしてあり、シャリっとした食感が楽しめます。
新鮮な鶏卵を使用したロールカステラは柔らかくしっとりとしています。
苫小牧への想いは商品名にも。「よいとまけ」は、製紙工場で太くて重い丸太を積み下ろしするときに使う掛け声だったそうです。
子どもの頃から毎日聞いていた社長が商品名に採用しました。
苫小牧を支えている、工場で働く人たちへの感謝の気持ちを込めたのです。

・日本一食べにくいお菓子?
長年愛されているよいとまけは、三星の中でも売り上げNO.1。
第22回全国菓子大博覧会では名誉総裁賞を受賞しました。

そんなよいとまけですが、実際に手に取ってみると食べ方に困る人が多いんだとか?
発売当初は、丸太をイメージしたお菓子のため、切り分けず一本のままで販売していました。
表面にはたっぷりのジャム、その上からべたつきを抑えるためにオブラートが巻かれています。
切り分けるにはオブラートを外さないと切りにくい、でも外すとジャムで手がベタベタに…。
確かに食べにくい印象です。
しかし、社長は「多少汚れても舐めてしまえばいいんです」と、苫小牧への気持ちを込めた丸太の形と、ハスカップジャムへの熱意を訴えました。
現在は7つにカットされて販売されているので切り分ける必要はありませんが、多少の食べづらさは…。
しかしそれがよいとまけの特徴。
食べにくいけれど驚くほど美味しいのが、よいとまけなのです。
テレビCMでも「食べづらい、でもとってもおいしいよいとまけ」と謳っています。

・まだある、ハスカップのお菓子!

三星最大のヒット商品・よいとまけのほかにも、
ハスカップを使ったお菓子はたくさんあります。

ハスカップジャムとバニラクリームがブレンドされ、
甘さと酸っぱさのハーモニーが絶妙な
ハスカップランド

白餡にハスカップを混ぜ、しっとりとした味わいの洋風饅頭に仕上げた
ハスカップみるく

ハスカップの酸味がくせになる、
新しい感覚の羊羹
本練ハスカップ羊かん

ほかにもハスカップを使った三星ブランドのお菓子がたくさんそろっています。