カキのカリスマが作る唯一無二のカキ! 中嶋さんのカキえもん

厚岸といえばカキ!
厚岸町の漁師さんの中でもカリスマ漁師・中嶋さんの作るカキは群を抜く美味しさです。
カキが苦手な人でも食べると唸る中嶋さんの「カキえもん」。
その秘密に迫ります。

★カリスマ漁師中嶋さん

純厚岸産のブランドガキ「カキえもん」。
わずか20件ほどの漁師さんしか作っていませんが、その中でも厚岸のカキ作りの第一人者である、中嶋さんの作る「カキえもん」は格段に美味しいと評判です。
なぜ“中嶋さん”の「カキえもん」限定なの?と思うかも知れませんが、実はカキは生産者によって味が変わる食べ物なのです。
中嶋さんの作る「カキえもん」の最大の特徴は、あっさりしているのに旨味があって後味の余韻が長いこと!
旨みはしっかりあるのにくどくなく、爽やか味わいが口に残ります。
中嶋さんのカキ作りのコンセプトは「生で食べて美味しいカキ」。
中嶋さん曰くカキは一口で食べるのが最高に美味しいんだとか。
そのため、中嶋さんの「カキえもん」は一般的なカキよりちょっと小ぶりの一口サイズです。
また、安心して食べられるよう全て「紫外線殺菌」されています。
生ガキの美味しさを感じてほしいという中嶋さんの情熱が伝わってきますね。

★天然カキの宝庫だった厚岸湖

厚岸町は北海道東部にある港町。
「厚岸」という地名は、アイヌ語で「カキがたくさんいる所」だという説があります。
その名の通り、厚岸では昔から天然のカキがたくさん獲れました。
カキの生息する厚岸湖という汽水湖は、夏になるとカキの放卵により真っ白に染まったそうです。
しかし明治時代の乱獲により数が激減。
漁が制限されるまでになってしまいました。
そこでカキを残すために始まったのが養殖です。
宮城県産の種苗で養殖に挑戦しましたが、1983年にはカキが大量死するトラブルにも見舞われ、
厚岸でのカキの復活は順調には行きませんでした。
そこで、宮城県産に依存していた種苗を地元でも生産できるようにするため、
平成11年に「厚岸町カキ種苗センター」が建設されました。
ここで、日本で初めて“シングルシード”方式でのカキの養殖に成功したのです。
シングルシードとは、殻の粉末に一粒ずつ受精させた幼生を付着させるオーストラリアから輸入した技術です。
これを網かごに入れて湖に沈め、カキを育てます。
シングルシード方式が成功したことで、今では種作りから水揚げ、販売までの全てを地元で行う純厚岸産のカキが獲れるようになったのです。
厚岸湖は日本で唯一、一年中カキが水揚げされるカキの名産地。
それの理由は厚岸湖の環境にありました。
一年を通して水温が低い厚岸湖では、カキの成長が遅く、じっくりじっくり栄養を蓄えながら育っていきます。
その間に栄養をたっぷり吸収するため、身がふっくらとして、コクがある美味しいカキになるのです。
汽水湖である厚岸湖は昔から、海から流れてくるプランクトンと山や湿原から流れ出る養分が混ざり合ったカキが育つのに最適な環境だったのです。

★カキは苦手だったはずなのに?

生のカキを美味しく食べるために作られた「カキえもん」。
カキ特有の生臭さがないので、カキ嫌いなのに食べられた!という声が続々と寄せられています。
これはぜひ生で食べたいところ。
厚岸町にある「厚岸漁業協同組合直売店」では新鮮なカキやその他の海の幸を購入でき、なんとその場で食べられちゃうんです。
獲れたてのカキをその場で頂くなんて究極の贅沢ですよね。
生カキを楽しんだら、やはり火を通したカキも外せません。
ここでは電子レンジで蒸しカキにすることも出来、至れり尽くせり。
他にも焼きカキやカキフライ、カキめしに酒蒸しなどなど、カキの美味しい食べ方はいっぱいです。
カキの剥き方ですが、カキの殻は硬いのでナイフを使います。
カキナイフがあると理想的です。
まず、深い殻を下にして殻の隙間にナイフを入れます。
中央より少し横に貝柱があるので、探り当てたらナイフで切っていきます。
焦らずに少しずつ切ってください。
貝柱が切れると殻が数ミリほど開くので、あとは手で開きます。
身は深い殻の方についているので、裏側の貝柱もナイフで切ったら完了です。
カキに抵抗がある人もいると思います。ですが、
カキの町・厚岸で育ったしかも“カキのスペシャリスト”中嶋さんの作った「カキえもん」を食べれば、牡蠣の概念が180度変わるはずです!

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